高速道路を無料開放して農水産物や水産物を輸出して
景気回復、内需拡大、格差解消、をしよう
テーマが結論になっています。何故こう言えるのかと言えば、コストが
ばっちり下がるからです。農産物は例外もありますが国産品の品質は
明らかに世界一、たとえば米、たとえば芋類、野菜類、果物、外国の物
と比べても遜色なく、肩を並べられるのです。
では何故スーパーや八百屋で外国の果物やカボチャ、野菜がたくさん
並んでいるのでしょう。理由は簡単、安いからです。
でも良く考えてみましょう、遠い外国からわざわざ船に積んで、
はるばる運んできたカボチャやオクラ、ブロッコリー、日本の物より
遙かに安いです。でも本命は主食、アジアより遙かに遠い、ヨーロッパ
のイタリアから、しかも加工して完成品にした、スパゲッティが
関東や東北で取れた、精米しただけの米、よりも遙かに安い現実。
もっとも最近(2008 9月現在)の石油高、物価高でだいぶ差が
縮まりましたがそれでも、イタリアから運んできたパスタの方が
日本の米よりもまだ安いのです。
普通どんな物でも、隣で出来た物の方が、遠くで作られた物より
安いはずなのですが。
この誰が考えても常識的なことが、ねじれているのです。
この事が直接的には農業や水産業の跡継ぎがいないとか、
数々の食品偽装とか、食糧自給率の低下とか、国民総アレルギー
とか全てに関わってくるのですし、間接的には現在の世界同時不況
をさらに増幅し、国民生活を必要以上に苦しめている遠因に
なっているのです。
簡単に言えば日本で農業、水産業、はコストがかかりすぎ割に合わない
と言うことなのです。利益を取ろうとすれば、売値が高額になり過ぎ、
誰も買いません。売るためには利益を削るより他にないのです。
それでは生産者は食えませんから、農業を捨てて、水産業を捨てて、
別の職業を探すより他にないのです。これが後継者問題と、
食料自給率の問題の殆どです。
また問屋、仲買人、小売商などの中には許されるはずはないのですが、
海外から安い農水産品を買って、国産品、ブランド品と偽って販売する者
もいます。利益が多くなるからです。
生産者も、コスト低減のため、化学肥料やホルモン剤、農薬殺虫剤、
等を規定以上に、こっそりと使用する者も、これも許されないはずの
ことですが、より短期間で、より歩留まりを良くするための手段になります。
アレルギーの原因になることも有るようです。
他にも何か、、、
ともかく農業や水産業に全く関わりのない私ですらざっと
これだけ思いつくのです。専門の人なら、どれだけある事やら、、、
どんな職業も、銀行員だろうと先生だろうと、音楽家タレントスターだろうと、
建築屋だろうと植木屋だろうと、不動産屋だろうとETCだろうと、
その基本は生活のためにやっているのです。
そしてまじめに働いている人は苦しいながらも大概、何とか
生活できているはずなのです。最近は必ずしもそうではない
ケースも見かけますが、それでも大概生きているのです。
農水産業だけが殆ど生きていけません。だから後継者になる若者が
いないのです。食えないと解っている仕事の跡を継ぐ奴はいないでしょう。
親父が”やめろ”と言うに決まってます。
上記の事は利益が出れば全て解決されるのです。そのためにはコスト
を下げる、これしか有りません。高速道路を無料開放すれば、
一挙に全てのコスト問題は解決するはずなのです。
ちなみに米に例えれば米の運搬だけでなく、肥料、消毒剤、苗床材料、
もし田植えや刈り取りに人を頼むなら日当の交通費分、弁当代、他全ての
部分の交通費の高速料金相当分が0になります。
そのコストダウン効果ははかりしれません。
水産物にいたっては現在では100%高速道を使いますからその効果は
農産物よりもっと大きいかもしれません。
利益が取れればしめた物です。利益はかなり増やしても多少は値下げも
出来るかもしれません。コストダウンで海外でも競争力が出ますから、
メイドインジャパンの農産物、水産物を売りまくればよいのです。
ストレートに内需拡大につながるでしょう。
車やテレビ、パソコン等の工業製品はたくさん売れば、必ず現地調達、
現地生産を強要され雇用の空洞化に繋がりますが、農産物は違います。
あくまで日本で作って輸出しますから。
後継者問題解決だけでなく、新たな雇用の創出にもつながるはず
なのです。
ps農業水産業で書きましたが、林業も全く同じ事ですから言葉を入れ替
ていただいても結構です。
もう一つの効果、都会と地方の格差問題の解決にも大きな効果を発揮
するはずです。
昔と違い今は、働く人の休暇もずいぶん増えました。盆や正月に、
1週間くらい休暇を取るのは普通のことなのでしょう。
ゴールデンウイークもまた。さらに週休二日も、つまりサラリーマンも、
休暇という点では、ずいぶん恵まれてきたはずなのです。
この一週間の休み、年休と引っ付けて十日以上も休みを取る人も
結構知っています。
この人達、この家族を日本国内で遊ばせましょうよ。海外旅行ばっかり
行かせないで。
ちなみに一家四人で五日間程、東北か関西方面でも旅行をします。
温泉にでも行ってのんびりと、、、、今だと同じ日数だと、ハワイの方が
遙かに安いのです。プーケットやタヒチならさらに安いのです。
原因の大きな理由は高速料金です。家族四人で新幹線だともっと
高くなりますが、マイカーで走ってもそれほど安くはなりません。
渋滞にでも巻き込まれたら踏んだり蹴ったりです。大抵巻き込まれます。
五日間と書きましたが三日間くらいだとやっと、同じ三日のハワイ旅行と
同じくらいの金額になるようです。
つまり長期になればなるほど海外の方が割安なのです。
高速料金が高いので、それと競合する新幹線飛行機、バス、
あらゆる公共輸送機関が皆割高になっているのです。
季節になりますと五十~百万人もの人々が日本を脱出しますが、
国内旅行より安いから、と言う理由で海外旅行に行っている人も
かなりの数になるはずです。もし一週間旅行しても、日本の方が安けれ
ば、ずいぶん大勢の人が、日本中を旅行してバカンスを過ごすはずです。
当然旅館の料金や食事の料金も、高速料金がコストに入っていますか
ら、その分は確実に安くなります。
無論本当に外国に行きたい人は海外旅行になるでしょうが、、。
毎年盆暮れ、ゴールデンウイーク、春休みETC何十万人かの人が
地方の名所旧跡、温泉地やスキーリゾートなどにバカンスに行くのです。
格差解消内需拡大の最高の手だと考えています。
皆さんはどう考えますか、、、。
財源心配ですか?、、、道路特定財源、あれ使えば簡単でしょ。
ただし使い放しではまずいですから、景気が良くなったら、無利子で
返せばいいのです。必ず景気はあっという間に良くなります。
と考えています。
今地方は悲惨な状態と言っても良いほど疲弊しているようです。
職が無いのです。放っておくと東京一極集中で国が崩壊します。
道州制だとか、高齢者医療だとか、無い金を奪い合うより、
新たな収入を創り出し税収を上げる方が、福祉でも教育でも医療で
も、遙かに充実した結果が得られるはずなのです。
だいたい受益者負担と称して車からだけ料金を取ると言うのが間違
いです。東名名神くらいしか高速道が無かった1960年代なら
いざ知らず、
今は日本中高速道路網が張り巡らされています。
ですから高速道の受益者は日本国民全部、この国に在住する外国人
も含めて住民全部の筈。幼児だろうと老人だろうと、若者だろうと、
全ての人が高速道の受益者なのです。
それに道路の財源を道路由来の出来事に使用するのですから
何も問題は無いはずです。
農産水産物を輸出して外貨を稼ぎ、雇用の空洞化を防ぎ、
観光バカンスを奨励して格差解消内需拡大をはかれば、
今現在の財政不安などたちどころに解決するはずです。
また環境の面でも海外に行く距離が無くなりますから、
そのマイレージは数分の一になるはずです。
さらに環境改善、温暖化防止の観点から言えば、オイルマネーに
好き勝手なことをさせないためにも、省エネ脱石油をはかるべきでしょう。
省エネや脱石油には研究を奨励し、規模、効果に応じて、積極的に
減免税や無担保低利融資を実施し、設備投資を促し、一刻も早く脱石油、
脱化石燃料化を推し進めねば、異常気象による不安はもちろんですが、
オイルマネーによる産油国の横暴で、買い占められたり売り払われたり、
世界経済がかき回され、暴動、戦争、テロ、と言った事態が地球上
いたるところで派生し、世界経済は麻痺してしまうでしょう。
大切なのは石油を使わない動力源の開発、につきます。
ともかくオイルマネーをこれ以上増やさないこと、出来れば
無くしてしまうことです。
日本の技術力を持ってすれば、政府が積極的に後押しすれば、
実現はそんなに遠いことでは無いでしょう。これが本当の意味での
世界規模での内需拡大、格差の解消になるはずなのです。
高速道無料化はそれまでの繋ぎ政策、とも言えるはずです。
しかし究極の目標に近づくためにも高速道の無料化は、
避けては通れない道の筈なのです。
誰でも走るためには、一度起き上がらなければならないのです
2008 9 4 米沢徹