生活必需品は国産で、、、食糧について
なぜ日本は食料を自給できないか考えてみましょう。1975(昭50)位
まではほぼ100%の自給率でした。
米や麦、野菜、水産物、と言った食料が外国から買うより遙かに安かった
からです。消費者は自然に、国産品を購入していたのです。食料だけでは
ありません。衣料品も家庭用品も、つまり生活必需品全てが、国産が一番
安かったのです。
高いのは高額関税商品、つまり贅沢品です。高級化粧品、高級衣料品
、高級文具、高級遊具(スキー道具、ゴルフ用品、ウイスキーワイン、
高級外車等々)つまり無くとも最低限の生活には支障の無いものばかり。
いわゆる高級品、贅沢品です。
1975(昭50)と言えば、東北道、山陽、名神、東名、中央、関越、と言った
数々の高速自動車道がまだ完成とは言えずとも、一部区間を除いてほぼ、
できあがった年でもあるのです、
高速道路と食糧自給率と、なんの因果関係が有るのかと言えば、それは
通行料金にあるのです。日本で最初のまともな高速道路、首都高と名神
東名、が60年代中に一応の完成を見ました。大イベント東京オリンピック
と大阪万博に間に合わすためです。
東京オリンピック用の首都高速も、並行して始まった東名、名神高速、
も初めのうちは用地買収もスムーズでしたが、高速道路網建設が国是
になるや、高度成長を迎える事になり、地価は鰻登り、それにつれ物価、
人件費等も著しい上昇を見る事になりました。ですから道路網整備を
初期の目標、大阪万博が無事開催された時点で、いったん凍結するべき
だったのです。がしかし、田中角栄首相は万博後に、日本列島改造を打ち
出しさらなるインフレを招くことになったのです。目玉は高速道路網の完全
な整備でした。
以来21世紀の今日に至るまで、だらだらと35年以上もこの政策を引き継
ぎ、始めの首都高からは実に50年近くもの間、高速を造り続けています。
そして一番の問題はこの高度成長、インフレ下で建設された道路建設費
を、利用者が負担しなければならないと言うことです。高額な通行料金に
なるのは解りきったことです。
米や野菜、食料品、だけではなく建設、衣料品、燃料、全ての品物、人間
に、高額な流通コストが上乗せされるのは当然でしょう。
キャベツやレタス一つ一つ、にも肥料や農薬、包装用品、場合によっては
ビニールハウス、暖房用燃料、器機、秤等の検査機器、等々等が必要に
なるのです。そしてそのための人件費にも、、、つまりこれらの一つ一つの
物、人、全てに通行料金がコストとして、上乗せされているのです。
結果、日本の生活必需品、特に生鮮食料、農産物は非常に高額になり、
一般庶民は買えなくなるのです。でもそれしか無ければ渋々買い求める
でしょうが、代替え品が格安で有ればそっちを買うに決まっているでしょう。
格安、半値以下、の値段で買えれば、そっちを買うに決まっています。
それが中国製農産物なのです。食品、衣料品なのです。
しかしいつまで中国が安いかと言えば、それも今だけのこと、彼らは日本の
高度成長を手本にオリンピック、万博、を開催し、そのための高速道路網
の整備を、今やっているのです。韓国は既に完成し、中国ももう少しで完成
するはずですが、もの凄いインフレになっているのは、40年前の日本と
同じです。通行料金体型も。
これで中国製品が高くなれば、再び日本産に戻るかと言えば、
次にはベトナム、カンボジヤ、ラオス、等々。つまりもっと物価の安い
ところへ移るだけのこと。絶対に日本の農業が報われることは無いのです。
では日本の食料はもはや自給できないのかと言えば、できます。
物価を下げればよいのです。生活のための必需品の値段が下がれば
良いのです。無論ダンピングはいけません。
価格を下げてもちゃんと利益が取れるような状態を目指せばよいのです。
もっとも生活水準も40年前とは比べ物にならない程向上していますから、
いまさら40年前の値段にするなどとは無理なことです。中国品より安い物
など作れる筈もありませんが、せめて、農家が利益を得られるほどのコスト
になれば良いのです。そうすれば必然的に、自然に値段も今よりは下がる
でしょう。後は農業従事者の経営、営農努力次第になるのです。
元々農業生産の技術、ノーハウは世界でも有数、アジアで日本は
飛び抜けています。
多少高くとも、高品質の日本製品が売れるのは解りきったこと。
現在(2008、5月)国産農産物が売れず、次々と減反や後継者不足で
離農、田畑が荒廃、宅地化しているのは、酪農も含めて、農業に”コスト
がかかりすぎる”と言うことが原因の殆どなのです。
簡単に言えば日本では農業で、一家が飯を食う事、
生活ができないのです。
食糧自給率を上げねば、100%とは言いませんが70%位までは上げて
おかないと、外国に無理難題をふっかけられても、言い返すこともできなく
なるのです。どこの国とは言えませんが、昨今の我が国を取り巻く事情を
見れば一目瞭然、根っこのところで食糧問題がそれこそネックになってい
るからなのです。
一刻も早く農業生産のコストを下げましょう。安全、安心、を確実に担保、
しながら農産物が安くなる工夫をしてみましょう。
2008,519 ヨネザワ
PS食料ばかりでなく、地方と東京の経済格差の問題、さらには少子高齢化、
派遣労働者の問題、教育、治安、等々、全部根っこは繋がっていると考えて
いますので、、、それについては、おいおいと述べてみたいと思っています。